第3章 「達人シリーズ」の対応について

これまでも「達人シリーズ」では、データ保管時に個人情報等の機密性が高い情報を暗号化していましたが、さらに強化した暗号化方式を追加します。この暗号化機能は、「達人Cube」にログインしている認証済みの利用者のみがマイナンバー等の利用・保管をできるようにする機能です。
利用者は「達人Cube」にログインすることで利用者専用の鍵を取得し、マイナンバー等の特定個人情報をその鍵を用いて暗号化・復号化することで安全に利用・保管することができます。

これまでも「達人シリーズ」では、ネットワーク環境におけるアクセス制御機能を提供していましたが、さらに強化したアクセス制御を可能にします。このアクセス制御機能は、たとえローカル端末であってもアクセス制御がかかり、利用者からはその権限レベルに応じたデータの閲覧のみが可能となります。また、マイナンバー等の特定個人情報に関しては、権限を有している利用者のみが登録・確認等の操作をできるようになります。さらに、ログ取得に関しても、これまでのログに加えてマイナンバー等をいつ誰が利用したか特定するためのログを取得することが可能です。
利用者は「達人Cube」にログインすることで権限情報を取得し、その権限の範囲でデータを利用することになります。それ以外の操作性には変更がありません。

マイナンバーは法律で定められた目的以外に開示することができません。マイナンバーが含まれる帳票やファイルの出力を単純に行うと、目的外のケースにおいてマイナンバーを「無意識」に開示してしまう可能性があることから、印刷・ファイル出力時に、マイナンバーを基本的には表示させない等の対策を講じます。マイナンバーを利用する権限を有しているものが特定のオペレーションを行った時のみに、マイナンバーが表示されるようにします。

各「申告書作成ソフト」がデータを一時的に保管する領域や、出力するファイル等の暗号化対応を実施します。