「第1章 マイナンバーについて」により、法律に則りつつ、取り扱いにくいマイナンバーをスマートに取り扱えるようにするためにはしっかりとした対策が必要であることをご理解いただけたかと思います。その取り組みを「マイナンバー対策」と称し、その対策の方法について順をおって解説していますのでぜひ実践してみてください。
効果的な対策を講じるためには、まず自社の現状をよく理解することが大切です。以下の手順で業務分析を行いましょう。
まず、自社で取り組んでいる業務の内、マイナンバーが関わる業務を洗い出します。 個人番号関係事務実施者となる、主な業務を以下にまとめましたので、必要に応じてご活用ください。
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自社で取り扱っている業務が特定できたら、各業務について、現在基礎情報などをどのように使用しているかを明らかにします。 以下の観点で、収集・利用・保管・提供それぞれの作業について整理してみましょう。 整理する際には、縦軸に「誰が?」という登場人物を、横軸に作業内容を定め、それぞれが交わる部分について「何を?」「いつ?」「どこで?」「なぜ?」「どのように?」を明らかにした業務フロー図を作成すると、抜け漏れなく整理しやすくなります。 ただし、このフロー図は業務毎に内容が異なるため、必ず業務毎に作成しましょう。 ※ 業務フロー図のサンプルを掲載しています。以下のボタンをクリックしてダウンロードしていただき、業務フロー図作成時の参考にしてください。 |
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マイナンバーが関わる業務の現状を特定することができたら、それを踏まえて、現行の業務フローを見直す必要がありそうなポイントを特定します。
前項で作成した業務フロー図を「第1章 マイナンバーについて」の中で「適切な管理」として示した以下の観点に照らし合わせ、漏えい、滅失等のリスクや、マイナンバー法に抵触するリスク等がありそうな点を洗い出し、業務フロー図に書き込んでみましょう。
※ 業務フロー図のサンプルを掲載しています。以下のボタンをクリックしてダウンロードしていただき、業務フロー図作成時の参考にしてください。(以下のサンプルの「赤枠」が特定した問題となります。)
「達人シリーズ」をご利用のお客様は、達人Cube「情報コミュニティ」にて編集可能なファイルをダウンロードできます。
①②の事前準備を踏まえて、いよいよ「マイナンバー対策」の実践です。
「マイナンバー対策」では、マイナンバーの漏えい、滅失等のリスクや、マイナンバー法に抵触するリスク等、あらゆるリスクを持続的に管理していくための各種方針・ルールを整備します。
詳細は、「マイナンバー対策マニュアル」をご覧ください。